前回記事「【整備初心者】初めてのユーザー車検(前編)」の続きになります。
3社見積もりを取った際に、整備士さんから「ユーザー車検でもいける」という助言を受けた私は、ユーザー車検に向けて着々と準備をしていくのだった…。
今回は、準備についての続き、車検を受けた結果や感想、ユーザー車検ははたしてお得なのか?おすすめなのか?をまとめていきます。
車検前日に行ったこと
予備車検
前回記事でもご紹介させてもらったHatさんのユーザー車検解説動画で、絶対に不合格になりたくない人は事前に「予備車検」を受けておいたらいい、と言っていたので、不安だった私は近所のテスター屋さんを探して「予備車検」を受けに行きました。
なお、テスター屋さんはGoogleマップで「テスター屋」と入力したら出てきました。
わが家から少し遠く、運輸支局の近くにあるので「ガソリン代がもったいないから車検当日に「予備車検」を受けて、そのまま本番へ行こう!」と考えていました。

しかし、私が行ったテスター屋さんは連絡をしたところ「予約はとれず、来た人順に受け付けます。」と言われました。
「「予備車検」が混んでいて本番の車検に間に合わなかったらいけないな」と思い、ガソリン代はもったいないですが、前日に受けに行くことにしました。また、何か整備不良があった場合本番に間に合わないこともあるかもしれないので、自信がない人や、初心者の方は本番車検のできれば数日前に「予備車検」を受けることをおすすめします。
テスター屋さんに着いて「予備車検お願いしたいんですが…。」と聞いたところ、整備士のお兄さんが「じゃあ交代しますね。」といって、さっそく検査してくれました。幸い、順番待ちをすることもなくすぐに開始していただけました。

素人目線ですが、検査してくれた内容は、実際に受けた本番車検と同じだったように感じました。
「予備車検」は大体10~15分位で終わりました。「こんなに短いなら当日でもよかったかも」と思ったりしました。
ただ、私が行った時間は10時半頃でしたので空いていたのかもしれません。
当日「予備車検」を受けて本番に向かう人が多いと思われるので、テスター屋さんは朝早くであればあるほど混んでいる可能性は高いです。

やはり、私のような初心者がユーザー車検を受ける際には、数日前に「予備車検」を受けるほうが、心の余裕がもてるのではないかと思います。
持ち物、最終チェック
上で紹介したHatさんのユーザー車検解説動画を再度見返し、実際自分が行った際に操作できるのかイメトレしながら最終チェックを行いました。
また、同動画で記載されていた持ち物+α-βを用意しました。必要だったものと不要だったものを○×で記載しておきます。(必要…○、不要…×)
私が用意したもの
- 筆記用具(×)
- 認印(×)
- クリップボード(△)
- 現金(○)
- 24ヶ月点検整備記録簿(×)
- 車検証(○)
- 自賠責保険証明書
- (+α)軍手(○)
- (-β)継続検査申請書(×)
- (-β)自動車税納税証明書(×)
筆記用具、認印
筆記用具は運輸支局に用意されていたので、必要なかったです。
認印も使うことがありませんでした。普通の自家用車で改造もしていなく、継続検査を受けるだけなら認印は必要ないようです。

クリップボード
Hatさんも言っていましたが、クリップボードである必要はないです。クリアファイルでもいいですし、スーパーの袋でもOKです。とりあえず、書類が多いのでまとめられるものがあると便利です。
現金
クレジットカードなどは使えなく、ATMも運輸支局にはないので、車検見積りで8万円弱だったため、あらかじめ8万円程用意しておきました。
24ヶ月点検整備記録簿
こちらは書いて持参しましたが、確認されることはなかったです。こちらは次回の点検時期に見て参考にしたり、売却時に確認するもののようなのでユーザー車検では必須ではないようです。
車検証、自賠責保険証明書
言わずもがな、絶対必要。車に乗せておかないといけないですからね。
軍手
これは事前にボンネット内を確認した際に、夏の日差しのせいかめちゃくちゃ熱かったんですよ。やけどするといけないので、軍手を持参しました。夏に行かれる際は持参した方がいいかもです。

自動車税納税証明書
わが家は自動車税はオンライン納税をしていたので、紙がないんです。なので持参しませんでした。
車検当日
車検当日の流れをざっと書いていきます。ちなみに私が訪れたのは月初の水曜日です。
タイヤの空気入れ
タイヤの空気圧が低すぎると落とされる場合もあるということだったので、近所のガソリンスタンドで空気を入れてから出発しました。
運輸支局窓口でセルフ受付(所要時間:10分)
事前にインターネットで予約していたので車検証を、窓口のバーコードを読み取る機械にピッと読み取らせると、近くのタッチパネル式画面で下の図のような画面が表示されます。

チェックボックスがあるので、3つすべてにチェックを入れて印刷しました。
すると『自動車検査票』『OCR申請書』『自動車重量税納付書』の3点が、私の情報を記載し出てきました。
ただ、『OCR申請書』『自動車重量税納付書』については自分で記載しないといけない箇所があるので、記載台に書かれている例を基に記入しました。
手数料・重量税印紙の購入、自賠責保険の加入(所要時間:10分)
これらは併設する別の建物で購入、加入しました。
私、無知だったんですが、自賠責保険の料金ってどこの会社で入っても期間が同じであれば同じ金額なんですね。知らなかった…。

金額については記事後半でまとめます。
いざ、検査へ(所要時間:1時間)
さて、検査コースへ行く時が来ました。検査コースが何コースもあるので、自分はどこに並べばよいか受付の方に聞いてから向かいました。
検査コースに並んだ際に前にいた車は10台ほどでした。空いている時期や曜日、時間帯についても記事後半でまとめます。
そして、1台分ずつ徐々に進んでいきます。その間私はHatさんの動画を見返していました。

そしてついに、自分の番がきて検査員の方に「初めてです!」とお伝えしました。Hatさん曰くこれを言わないと悲惨なことになるようです…。すごく丁寧に指示をしてくれて助かりました。
少しテンパってうまくいかないこともありましたが、検査員の方が指示をしてくれますし、画面に表示されている内容を見ながら落ち着いて操作すれば初心者の私でも難なくこなせました。
検査結果は…合格!
一発合格やったぜ☆YouTubeで予習することが大事です。Hatさんありがとう!
新しい車検証、ステッカーの交付(所要時間:5分)
合格した検査票、車検証、重量税納付書、OCR申請書、自賠責保険証明書を窓口の方に渡して、新しい車検証やステッカーをいただきました。
感想
本番車検に臨むまでに、YouTubeを見たり、調べたり、予備車検を受けに行ったりして、準備のために数時間の時間を要しました。
また、本番車検は1時間30分程度必要であり、運輸支局もわが家から少し遠くにあるので、当日は午前が潰れました。
わが家の場合は夫の有給も使ったりしています。
そして、「落ちてしまわないか」「うまく操作できるか」と1週間ほどふと考えたりすることがあったので精神的にも疲れました。

育休中であったため、時間的にも精神的にも余裕があり受検可能でしたが、働き始めたらユーザー車検はしないかなと思いました。
それでも、自分の車のことを調べたり、検査の内容を知れたので、一度だけ受けてみるのはありだと思います。
改善可能な点
今回、前日に「予備車検」を受けにいきましたが、10〜15分ほどで終わったので当日の朝「予備車検」を受けてそのままユーザー車検を受けてもいいかと思います。
ただし、見積りの時点で整備士の方に「ユーザー車検でも受かりますか?」と聞いて「大丈夫」という返答があった場合に限ります。
なんの保証もなく車検当日に「予備車検」を受けた場合、整備不良が出てきて、ユーザー車検の予約時間に間に合わない!という可能性があるのでおすすめしません。
そして、本番の車検と同様に混雑が予想される日はおすすめしません。
もしくは、時間があり、落ちたら再度並んでもいいやという方であれば「予備車検」を受けずに本番へ行くのもありかもしれません。
ヘッドライトの光軸で車検に落ちることが多いようですが、わが家の車は休日位にしか乗らないためか調整することなく合格しました。

最悪、光軸で落ちてしまっても近くの整備工場で20分程度で直してもらって当日中に運輸支局に持っていけば、追加料金なしで再度受検できます。
ただ、毎日通勤で使っているような方や、ガタガタした悪い道をよく走るような方は光軸が歪んでいる可能性が高いので、おすすめはしません。
かかった金額
今回ユーザー車検にかかったお金は下記の通りです。
ウォッシャー液 | 375円 |
予備車検 | 3,300円 |
重量税 | 24,600円 |
手数料 | 2,200円 |
自賠責保険 | 17,650円 |
計 | 48,125円 |
前回記事にて紹介した3社見積りの中で最も安かった金額が75,959円でしたので、ユーザー車検をすることによって27,834円お得だったということになります。
ただ、専門のお店で整備点検をしていないため、車を売却する際に査定で減額される可能性があるらしいです。売り方を工夫すれば、損が少なくなるかも知れませんが。
また、ブレーキオイルについては交換した方がよい状態のため、近日中に依頼するつもりです。その金額も車屋さんの見積もりには入っているので、実質の金額差は2万円程度ということになります。
そう思うと、私のような初心者は金銭的にも安全面から考えても、普通に車屋さんに依頼した方がいい気がします。

(おまけ)ユーザー車検おすすめの時期、時間帯
空いている時期
時期としては、月中が空いていることが多いです。月末にかけてだんだんと人が多くなっていきます。
月末>月初>月中
なぜなら、新車の場合は登録から3年後の月末が満了日となるので、月末が車検の期限である車が一般的に多く、駆け込みで車検にくる人が多くなります。
さらに、中古車販売店は月末までに「納車・登録を終えたい」ので、駆け込みで車検にくることが多いそうです。
月初については、月末ギリギリで予約が取れなかったり行けなかった人が、月初に駆け込むことがあったり、車検満了日が月末の人でも、早めに終わらせたいために月初に車検にくることが多いとのことです。

そのほか、曜日としては、一般的にディーラーが休みの日である火曜、水曜が狙い目です。
ただし、3月だけは別格でどの日も比較的混んでいるそうです。それでも3月でなければならない!ということであれば月末は絶対に避け、火曜、水曜あたりで受検しましょう。
空いている時間帯
万が一車検に落ちた時に、修理して当日中に再受検すれば追加の手数料がかからないといこともあり、早い時間に受検しようと思われる方が多いので、午前の部、午後の部ともに前半が混みやすくなっています。
そのため、
午前の11時前後(昼休み前)
午後の15時以降(閉庁前)
が比較的空いてくる時間帯となります。

まとめると、月中の火曜・水曜で11時前後または15時以降が比較的空いているということです。
まとめ
色々時間がかかりましたし、精神的にも疲れましたが、なんとか合格できて良かった〜!!
これで合格できなかったら、車屋さんに任せようと思っていたので…。そうなったら、手間もお金も無駄になっちゃいますからね。本当に良かった。
でも、今後はユーザー車検は受けません!!!
別に車のことは車屋さんに任せるから、知らなくてもいいわ~っていう方には絶対にユーザー車検はおすすめしません。
それでは、シーユーバイバイ!
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